皆さんは、日本の一般廃棄物処理に掛かる費用をご存知でしょうか。環境省が発表している令和4年度の資料によると、2兆1,519億円だそうです。これらの廃棄物の中には、重量の80%が水である生ごみが含まれており、膨大なエネルギーを掛けて燃やしています。これには貴重な税金が使われているわけですから、ごみの排出量を少しでも抑えることが重要です。 前回、今年もごみの排出量を減らすために色々な活動を進めて行くつもりだとお話ししたと思いますが、最近少しショッキングな情報を耳にしました。それは、日本の国立大学を維持していくために必要な運営交付金が、1兆1,070億円であり、未来の世代を育てる教育に、ごみ処理に掛かる費用の半分しか投資してないということです。日本における科学技術予算は2022年で2000年比の1.3倍ですが、世界の状況を見ると、ドイツは3倍、お隣の韓国では実に8倍も増えています。この事実を知って何を感じますか。

あくまでも計算上の話ですが、「とうかい環境村民会議」では、東海村で排出される生ごみの水分量を1/3にすると運搬・焼却などの処理に掛かる費用が年間数百万削減できるという試算をしています。生ごみを可燃ごみとして出す際に、ぎゅーと水を絞るだけで処理費を節約できるのですから、皆さんが実施すれば大きな力になりますね。
また,ゴミを正しく分別することも大切です。最近では埼玉県の川口市で,ごみが沢山出されている年始の時期に,ごみ焼却施設が火災により使えなくなったとして,ごみの回収を停止しているニュースがありました。火災の原因はごみの中に紛れていたガスボンベかリチウム電池からの出火と考えられており,ゴミ捨ての際に確実に分別していれば起こらなかったことでしょう。このように不用になったものでも,安易に分別せず捨てるのではなく、きちんと分別して資源物と可燃物および不燃物に分け、さらに可燃物もパッケージや梱包材等のうち再生可能なものを分別することで可燃物の量を減らすことができます。
さらに、ごみの減量方法として、「リデュース」、「リユース」、「リサイクル」の「3R」が知られています。「リデュース」は、ごみになるものを取り入れないこと、「リユース」は、ごみに出す前に別な用途に使ってみること、「リサイクル」はごみにする物を原料にして新たなものを作ることです。これらを実践することで、ごみを処分する費用の削減を行い未来のために国費を使ってもらえる社会にしましょう。
