ヘルシー・ストリート・インデックス

健康診断の結果には、もう何年も肥満の文字があります。運動をするとか食事の量を減らすとか、色々考えますが実現はなかなか難しいところです。いわゆる成人病と言われる持病のお陰で薬を複数錠服用しなければならず、しかも病名は増えるばかりで辟易しています。かかりつけの医者からは「痩せなさい」と診察の度に言われますが、時間が取れないとか言い訳ばかりする自分が情けなくガッカリしています。それでも愛犬の存命中は毎朝の散歩が日課だったので、今よりは少し良かったかもしれない状態でした。

 

そこで、一念発起して朝の散歩を復活しましたが、なかなか健康状態は回復しません。しかしながら、早朝の散歩は清々しいものがあり気分転換にはとても良く、一日のやる気を引き起こしてくれるものとなっています。

この肥満の問題は、世界中であるようで世界の8人に一人は肥満だそうです。18歳以上の25億人の成人が過体重で、そのうち89000万人が肥満です。このことから肥満に起因する、または関連する健康障害が予測され医療機関への負担軽減や医療費削減のためにも肥満人口の減少が世界的な目標になっています。なんと「肥満は個人の問題」から「肥満人口の減少への取り組みは地域社会や政府の課題」になってきているのです。

 

そこで、ダイエット・健康につながる道路の指標という「ヘルシー・ストリート・インデックス」が出てきました。ヘルシー・ストリート・インデックスは、都市計画において車中心の社会から歩行者中心へと方向転換をするための指標だそうです。都市計画者、専門家、地域住民との協力で作られたこの指標は、「空気の質」「歩行者の通りやすさ」「緑地」「安全性」「公共施設へのアクセス」など、さまざまな要素を総合的に評価します。これらの要素を数値化して道路に点数をつけることで、自治体は改善すべきエリアを特定し、人々の健康と環境の向上のために具体的に取り組むことができるとのこと、まさにSDGs!素晴らしいですね。

 

東海村は、ぜひこのインデックスを導入して「東海村の人々の健康」を都市計画デザインの最優先事項と考え、地域の住民を巻き込みながら計画を練って実行し村民の身体的、精神的、社会的な健康を促進する環境を作ることにチャレンジしては如何と考えます。

 押し寄せる都市化の課題,人口減少や空き家問題そして高齢化社会に直面している東海村、人々を優先する街路設計は、より健康で、より幸せで、より持続可能な地域、そして東海村の未来を切り開くことが出来るのではないでしょうか。

 

そう考えて・・・明日の朝は、少し遠回りして歩きましょうか、健康のために!