生ごみが消える!?

 私たちが取り組んでいる課題の一つに生ごみ排出量の減量があります。これまでもEM菌を使った堆肥化を広めようと講習会を開いたり処理容器の無料貸し出しを行ったりしましたが、中々皆さんの関心を集めることが出来ませんでした。

 我が家でもEM菌を実践していたので、何故周知が進まないのかと考えてみましたが、基材のボカシを作るのが面倒である点や、処理容器がいっぱいになったら発酵処理のため容器が使えない点など、忙しい方には手が掛かりすぎることが原因ではないかと思いました。そこで色々調べてみましたら、「ベランダdeキエーロ」という逗子市の松本さんが考案したものがありましたので、松本さんに問い合わせをして東海村でも行っても良いと返事を頂きました。

 

 キエーロは、土の中に生ごみを入れ,土で覆うことにより、好気性の菌で野菜くずなどを発酵分解するもので、嫌気性の菌で発酵させるEM菌ボカシを使う方法とは異なるものです。簡単に言えば、畑の中に穴を掘って生ごみを処理するのと同じ方法でしょうか。水分が多くても問題なく、油で揚げたものや魚のアラも問題なく、有機物であれば大体のものは処理できそうです。ただし、大きな骨や貝殻などは難しいようで、、、まぁ、貝塚や恐竜の化石を考えたら土の中でも分解が難しいのは理解できます。とにかく、生ごみを水と炭酸ガスに分解できるので、土が増えることもなく、EM菌のようにできた堆肥をどのように処分するか考える必要もなく後処理が非常に楽そうという印象です。

 以前から実践の構想はあったものの、コロナ禍や色々な事情で頓挫していたところですが、事務局から提案があり、先日キエーロを製作し(ほぼ材料調達から組立まで事務局にお世話になりました。ありがとうございます。)、土を入れて生ごみ処理の実験・観察を開始しました。最近は、生ごみの処理にキエーロを推薦している自治体も増えてきており、事務局にも隣の自治体から勧められたとか。経過及び結果については後程お知らせします。乞うご期待!!