6月5日は世界環境デーでした。
それを受けて、6月は「環境月間」となっています。新聞は特集などを掲載し、テレビは報道やキャンペーンを放送していますので、気づかれた方も多いと思います。これらを見ているとある傾向が浮かび上がってきます。それは、今までの報道は地球温暖化で北極や南極の氷が解けますとか、石油をエネルギー源として大量に使い続けると早く無くなりますよ、というような予測に基づく話が多かったと思いますが、今回はSDGsが前面に出されていて、それに結び付く我々が行動すべき事柄の具体的な対策、つまり環境に対する負荷そのものを減らす取り組みの話が目立ったように感じました。
SDGs(エス・ディ・ジーズと読みます)は、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標の2030年アジェンダ」(英語の頭文字、Sustainable Development Goals)で17の目標と169のターゲットがあり、2030年までにより良い世界を目指す国際目標としています。そして、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。このことから、日本でも積極的に取り組んでいます。
17の目標は大きく分けて、3つの視点で分類できます。
目標1~6は、開発途上国の基礎的な目標が中心であると考えられます。
目標7~12は、先進国や企業にとっても取り組むべき課題が多くあります。また目標12の「つくる責任使う責任」では一人ひとりの消費者にも持続可能な世界のために責任があることが分かります。このあたりがSDGsの特徴であり、大きな社会の流れになっている要因です。
目標13~17は、気候変動、海洋資源、生物多様性などグローバルな課題です。そして目標16では世界平和、目標17では国や企業、人々の協力を呼び掛けています。
特に目標12の「つくる責任使う責任」を頭の片隅に置いて、皆さん一人ひとりがごみとして出すものを減らす、再利用できるものは再利用する、使用できなくなったものは適正な処分をする、という環境を意識した行動をとって欲しいと思います。